小児神経芽腫を対象に分化誘導療法薬の医師主導治験開始!!

昨年の7月、多くの仲間から意見を集めて国へ「レチノイン酸に関する要望書」を提出しました。

 

それがここに繋がっているのなら、動いてみた意味があります。

ご協力頂いたみなさまに感謝致します。

国立研究開発法人 国立がん研究センター(理事長:堀田知光、所在地:東京都中央区、略称:国がん)中央病院小児腫瘍科では、小児のハイリスク神経芽腫を対象に分化誘導療法薬の医師主導治験を2015年4月9日より開始いたします。 

治験を行う薬剤は、欧米では神経芽腫の標準治療として使用されるイソトレチノインと同じビタミンA類似薬で、イソトレチノインの1/10以下の濃度で神経芽腫の細胞株に作用し分化誘導することが国立がん研究センター研究所エピゲノム解析分野で確認されているものです。 

また今回の医師主導治験は、難治性神経芽腫に対する治療後の再発抑制薬として抗GD2抗体を用いた免疫療法の医師主導治験を共に実施した実績のある大阪市立総合医療センター、九州大学病院と共同で実施いたします。

 


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* 医師主導治験: 

以前は製薬会社だけが新薬の開発を行っていましたが、2003年7月に医師や歯科医師が治験を企画して医薬品開発にかかわることが認められました。このように医師や歯科医師が自ら治験を実施することを医師主導治験といいます。抗がん剤はその適応が細かく厳しく定められています。あるがん種に効くであろうことがわかっている薬剤でも、適応外であれば使うことができません。そこで国がんでは、医師主導治験を積極的に行い、抗がん剤をはじめとする薬剤の適応を広げる取り組み推進しています。


小児神経芽腫を対象に分化誘導療法薬の医師主導治験開始
press_release_20150409.pdf
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ご注意下さい!!

<国立がん研究センターより>

※上記では患者さんおひとりおひとりの病状や治療などについてのお問い合わせは承っておりません。

※臨床試験の内容や参加条件などに関しては、医師からの問い合わせのみとさせていただいておりますので参加のご希望などがありましたら現在の主治医にご相談ください。